坂の多い現場より

こんにちは。今年もまもなく一月。皆様はどんな毎日をお過ごしでしたか。

私は今年7年ぶりに日本でお正月を迎えました。
長らく過ごしてきた日本、慣れ親しんでいるお正月ですが、

クリスマスからお正月に変わっていく街なか、活気づく売り場、年末しか見ない品々、番組

紅白金銀に縁起良さを感じ、除夜の鐘に一年を静かに思う自分の感覚

なんだか新鮮で。久しぶりにこの感じを思い出してました。
海外にいると自分は日本人だなとよく思うのですが、今回は居ながらにしてつくづく感じて、すーっと落ち着くものがありました。

さて、このところは坂道の多い現場が続いています。それもけっこうな傾斜。

最寄りの駅がいくつかあるのですが、坂がきついけど距離が短いほう、緩やかだけど少し遠いほう
上って下るほう。どちらにせよ坂道。

私は体育会系要素がみじんもないタイプでして、エネルギー温存できるなら希望するところですが
この坂のある風景がなかなかよいのです。
そして一つ一つ名前がついている。

まだまだあります…

名前がついて、こんな立て看板があると、ただ通り過ぎる道が「場」に見えてきまして
この感じがなかなかよいのです。
昔から、鳥居をくぐるときの場が変化するような感覚も、建築的だなと思うすごく好きな場で
それに通じるようなものかしら。

坂好きの方、けっこういらっしゃいますものね。何か惹きつける場なのだろうと思います。

名前の由来にはあまりひっかからない私ですが、
看板の字体も、アイドルファンならずとも○○坂っていう響きもいいなと思います。
この感覚も日本人らしいかも。

暇な学生時代、地図や路線図、時刻表なんかを気づけば何時間も見てしまうという、どうもそのけはあるのかもしれませんけど。

現場との往復路、ちょっといい風情を感じているこのごろです。