インテリアに悩んだら、手を動かしてみる
インテリアを選ぶとき、「これでいいのかな?」と悩むこと、ありますよね。ショップや写真で見て素敵だと思っても、実際に部屋に置いたらちょっと違う……そんな経験をされた方も少なくないはずです。
実はこうした迷い、プロでも起きます。
こんなときどうするかというと、手を動かします。頭の中のイメージだけではわからないことが多いもので、さまざまな手段で「形にして」気づきを得ながらプランニングしています。このプロセスこそがインテリアデザイナーの仕事といってもいいと思います。
今回は、誰でも簡単にできる「悩みを解消する手段」をご紹介しますね。少しの手間ですが、頭の中のイメージが見えてきますよ。
1,コラージュを作ってみる
インテリアの画像を集めて組み合わせながら、空間を再現していきます。これで頭の中のイメージを視覚化できるので、いいとか、おかしいとか、直感的に気づかせてくれます。余裕があれば、なんでおかしいのだろうと考えると、インテリアがうまくなりますよ。
少し実際の例をお見せしますね。
こちらは、家具や照明、ファブリックを完成イメージのように組み合わせてバランスを確認しています。

こちらは、水廻り工事に関わるインテリアなので、一般の方はしないかもしれませんが、内装を考えるときにも使えます。自分のやりたいことをこんなふうにして業者さんに伝えたら、間違いないですね。

こちらは参考ですが、頭の中のイメージを整理した後に、プレゼンとして少し色気を加えたコラージュです。

どんなものか、少しイメージできたでしょうか。
では、手順を簡単にお伝えします。
①まず、画像を用意する
気になる家具や小物の画像を集めます。今のお部屋に置きたいのでしたら、部屋の写真を撮っておくといいです。自分の部屋を写真でみると、客観的にみれるメリットもあります。
②画像を組み合わせる
集めた画像をパソコンやスマホを使って、部屋に置くように並べて再現します。
私はパワーポイントを使っていますが、「Canva」や他の画像編集アプリでも構いません。
このひと手間が面倒に感じられるかもしれませんが、遊び感覚で楽しんでいただけたらと思います。
コツとしては、
・考えすぎず、いろいろ試す
・時間を空けて見直す
画像ですから、色を変えたり、モノを変えたり、しっくりくるまでどんどん試してください。そして、少し時間を置いてからもう一度見ると、客観的な目で確認できます。
2,実物大で確認する
インテリアで迷う理由の一つは、「サイズ感がわからない」ということ。サイズはわかってもサイズ感を掴むには慣れがいるものです。「このソファ、大きすぎるかな?」「置いたら狭くならないかな?」といったスペース感覚が悩みどころなんですよね。こんなとき、実際のお部屋があるなら、そこで確認してしまいます。
①マスキングテープを活用する
置きたい家具があるとしたら、床にマスキングテープで描いてみます。
飾りたい絵があるとしたら、壁にマスキングテープで型取りしてみます。

マスキングテープ、貼って剥がせるコレですね。
とてもアナログですが、プロの現場でもこのようなことをやります。実際に仮置きするのが、図面よりわかりやすいし、伝わりやすい。
これはテーブルやソファの位置をテープで印して打合せをしています。

・通路が狭くなる
・他との距離が近すぎる
・手が届かない、何かが見えない
・バランスが悪い
内容によってさまざまですが、やってみるといろんなことがわかります。その場のみんなで気づいたことを共有できるのもいいです。
②新聞紙や段ボールで形を作る
小さいものなら、新聞紙や段ボールで実寸サイズを再現してしまいます。
たとえば、天井から吊り下げる照明器具。直径30センチと書いてあっても、平べったいか、球体かでボリューム感は全然違います。
新聞紙を丸めたり折ったりして器具の形を再現すると、一目瞭然なんです。
照明器具の場合なら、それを吊り下げる場所で持ち上げてみてください。ちょうどいい高さがわかります。
「テーブルが大きいからもっと大きい方がいいかも」
「この高さなら邪魔にならない」
など、自然にいろんなことがわかると思いますよ。
吊り下げ照明の最適な高さは?と調べると、マニュアルはたくさんありますが、あくまでも「基本的に」という話。器具それぞれの形や大きさ、テーブルの大きさ、天井の高さ、条件が違えば一概に言えないので、インテリアデザイナーの仕事は、この確認プロセスの積み重ねといってもいいかもしれません。
おわりに
簡単で当たり前すぎて、お伝えするのもためらうようなことですが笑、プロでもこんなことしているのかと思って、ぜひやってみてください。
インテリア選びで悩むのは、決して悪いことではないと思っています。それだけ「自分に合った空間」を大切に考えているということですから。ご紹介した方法を試すことで、インテリア選びがもっと楽に、楽しくなったら嬉しいです。
それでも「やっぱり決められない」「どうしたらいいかわからない」と思ったときは、ぜひお気軽にご相談ください。これまでの経験を活かして、あなたらしい空間づくりを全力でお手伝いさせていただきます。