素敵なインテリアに欠かせない小さな存在
前回に続き、トミタショールームでの打合せ、
壁紙の次は、クッションです。ディスプレイがかわいい♪
![](https://i0.wp.com/entredeux.net/wp-content/uploads/2021/06/tomita10.jpg?resize=682%2C700&ssl=1)
こちらには、イギリスやフランス、アメリカなどのデザイン性豊かな生地がたくさん。
さて、ここからクッションの生地選びです。
クッションをカーテンと同じ生地でつくったことがある、とおっしゃるお客様。
そうなんです、同じ生地でインテリアが繋がると、心地よいお部屋になります。
今回はあらたに生地を選ぶのですが、
クッションはお店で買えるのに、なぜつくるんだろう
と思いませんか?
例えばインテリアの写真を見て、クッションを指で隠すと部屋の印象が全然違ってみえる
この小さいものが、部屋の印象に影響するんです。
今回は、クッションを足すことで、上質で洗練されたインテリアをさらに印象的にしたい。
だから、デザインや素材に特別感のあるものがほしいのですが
これを市販品のなかから見つけ出すのは難しい、
というのがクッションをつくる理由です。
そうそう、市販のものをみると、
洗えるクッション、もちもちクッション、低反発クッション・・・
クッションは機能的な役割もありますよね
でも、これが生活感を主張している、なんてことも
クッションは小さいけど、部屋の印象に与える影響は大きい
だからインテリアデザイナーは、壁や床をどうするかと同じくらい、
もしくはそれ以上の心を配ってクッションも考えます。
さて、打合せに戻りまして
今回のお部屋の色合いは、グレーグラデーションに少しだけブルーを加える計画。
色数を抑えて、素材感で深みを出しています。
まずは、フランスのMetaphoresから届いたばかりの新作を見せていただきました。
新作のテーマは、生きる喜び
長いロックダウンのなか、それをインスピレーションに何かを生み出そうとする
デザイナーのエネルギーを知って心が動かされます。
あらためて、私たちが生きている大地や自然への感謝が大きなテーマのようです。
こちらは、手を加えるのを躊躇するような上質なベルベットに、大陸と海のような図柄の刺繍
この取り合わせが斬新!
![](https://i0.wp.com/entredeux.net/wp-content/uploads/2021/06/tomita11.jpg?resize=700%2C536&ssl=1)
こちらは、地層をテーマに
ストライプを分断するズレが効いたデザイン、見えますでしょうか?
ナチュラルでベーシックかと見えて
リズムを崩したひとひねりに、こだわりがたっぷり
![](https://i0.wp.com/entredeux.net/wp-content/uploads/2021/06/tomita06-1.jpg?resize=520%2C602&ssl=1)
カーテンや家具のファブリックとのバランスもいいので、こちらで検討することにしました。
縁は、フランスHOULES(ウレス)社のトリムを検討。
もうひとつ、こちらはイギリスの Jane Churchill
見る角度で光の反射が変わり、柔らかにも華やかにも、表情があります。
カーテンやソファの生地と合わせながら、秋冬にいいね、ということで、
秋冬用の替えカバーとすることに。
![](https://i0.wp.com/entredeux.net/wp-content/uploads/2021/06/tomita08.jpg?resize=650%2C488&ssl=1)
ファブリックは楽しい!
すっかり私が夢中になってしまいましたが、お客様も笑顔でいてくださって一安心(笑)
以前に、とある用事で街の手芸店をまわって布選びをしていたのですが
問屋街を片っ端から見ても、このようなインテリア生地は見なかったんです。
普段見ているインテリアファブリックというのは、一般の方々には身近でないということがよくわかりました。
ならば、こういうファブリックをいきなり選ぼうとしても難しいはず
頻繁に見て触れて、ある程度扱いなれていること、
これって大事なことなんだなと思ったんです、あらためて。
お気に入りのものがあると、毎日が幸せになります。
というか、私はこれが好き、という気持ちが幸せなのかな。
そのお手伝いができたらいいなと思っています。