オランダはどうして住宅不足なのか

アムステルダムに隣接する住宅地で戸建ての建築現場を見つけました。

アムステルダムのような都市部では、住宅といえば、日本でいう長屋形式やマンションが大半で、そもそも新築ではなく改修が多いのですが、戸建ての新築とは珍しくて思わず撮ってしまいました。しかも5棟も。


オランダはここ10年くらいでしょうか、住宅不足が続いています。
どうしてなのか、今日はこれについて書きたいと思います。

オランダは、日本と同じように出生率は減少しているにも関わらず、人口は増え続けています。
2019年には11万4千人増、2020年はコロナの影響で減少したものの約6万3千人増えました。
この30年で30%も人口が増えたそうです。


人口増加の理由は移民が増えているから。


30年前、少子高齢化とデフレによる国の縮小化をどうにか止めようと行われた政策が、
移民受け入れでした。
以降、その時々の流れによってインドネシアだったり、インドだったり、様々な国から移民が入ってきて、現在そのほとんどは、ポーランドをはじめとする他のヨーロッパ諸国などからの移住者で、安定した経済状況や労働を求めてオランダにやってくるそうです。

難民は6%程度に留まっていますが、イスラム過激派テロが襲った2017年頃はもっと多い数字でした。


最近はブレグジットによる影響もあります。
イギリスからオランダへ拠点を移す企業や団体が増えているから。
よく知るソニーやパナソニックもそうですし、大きなところでは欧州医薬品庁がロンドンからアムステルダムに移ってきました。


なぜオランダに移るのか、それは外国人が住みやすいからだと思います。

30年前に移民受け入れ政策をおこなった際、外国人も暮らしやすいよう英語が浸透したと聞きます。
外国人にとって言語は第一のハードル。
確かにヨーロッパで英語がこれほど通じる国は、イギリスを除いてオランダが断トツです。
あくまでも母国語はオランダ語ですが、年配の方でも流暢な英語を話すので勘違いしそうなほどです。

また、オランダ人は日本人からするとぶっきらぼうな物言いに聞こえることがありますが、
それも外国人にも伝わりやすいように、あえてストレートに短く伝えるようになった背景があるそうです。


人口増加によってオランダは住宅が足らず、2014年以降は新規住宅供給戸数は増加の一途で
主に都市部より周辺に増えていますが、我が家の近くでも数年前まで別な建物があったところに新しいマンションがバンバンできていたりします。

日本の新設住宅着工件数は毎年減少しか聞きませんね。空き家もどうにかしないといけません。

オランダは、こんなところも大変興味深い国だと思うのです。


さて、建築中の戸建て、どんなお家ができるのだろう。楽しみです。